中綴じが簡単に! ワードで冊子の印刷をする方法

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ワードは文書の作成をする上で最もメジャーなソフトといっても過言ではないでしょう。業務において資料作成や書類の作成、時には表などの管理を行う上でも活用できる大変便利なソフトです。また、印刷する方法も多岐にわたるためあらゆるニーズに応えることができるのも魅力です。特に文書の内容が長文になる場合、冊子の形式で印刷することができればより使いやすくなるでしょう。では、ワードで冊子の印刷をするにはどうしたらよいのでしょうか。その方法をご紹介します。

中綴じの冊子印刷とは

中綴じ冊子とは本の中央部分をステープラなどで止めて本の形にする方式の事です。中綴じ冊子の場合、どれくらいの枚数になるかにもよりますが、あまり丈夫な厚い紙で印刷してしまうと膨らんだ仕上がりになってしまいます。かといって薄すぎてもその後の使用に耐えられない場合もありますので、あまり厚くなりすぎない程度に出来るだけ薄い紙を選ぶとよいでしょう。ただし、ページ数が少ないのにあまり薄い紙にしてしまうと、仕上がりが頼りない感じになってしまいますので、あくまでも全体のページ数のイメージを大切にしましょう。中綴じ用のステープラでは最大で20枚ほどの紙を留めることができるように設計されています。大きめのステープラを使用すればさらに枚数を増やすこともできるでしょう。

ワードで冊子の印刷をする方法

では、どのような方法で中綴じ印刷をすることができるのでしょうか。以下にその方法をまとめています。

Office2007/Office2010

  • ページレイアウトタブを開きます
  • 印刷したい用紙のサイズを選び、用紙は横向きに設定します
  • ページ設定ウインドウを開き、「余白」のタブから複数ページの印刷設定を「本(縦方向に谷折り)」を選択し印刷します

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  • 「ページレイアウト」タブにあるページ設定から「用紙」タブを選択して所定の用紙のサイズを選択します
  • 「余白」のタブを開き、印刷の向きを横向きにして「本(縦方向に谷折り)」を選択します
  • 「余白の外側、内側、とじしろ」の設定を行います
  • ファイルタブを選択して「両面印刷(短辺を綴じる)」を選択し印刷します

どちらのバージョンでも大きな設定の違いはありません。設定に出てくる本の綴じ方が最初は耳慣れない名称のため難しく感じてしまうことがあるかもしれませんが、表していることは非常に簡単なことですのですぐに慣れてくることでしょう。ワードの文書にエクセルの票を挿入したり、パワーポイントで作成したグラフなども挿入させたりするなら、詳細なデータや挿絵付きの冊子本を作ることもできます。文章だけではないこうした情報が加わることで冊子形式の資料は非常に魅力的なものへと変わるでしょう。ぜひ、こうした設定方法を覚えておき、資料作りに活用していきましょう。また、冊子本にする際には読みやすい文字のサイズがどのくらいかも重要になります。何度か試作品を作ってみて、一番読みやすいフォントサイズや、開きやすい紙などを選び抜くのも良いかもしれません。

縦書きの場合の印刷方法

縦書きの冊子を作成したい場合は、ページ設定の画面で「縦書き」を選択します。次に余白のタブから印刷の形式を「本(縦方向に谷折り)」を選択します。一冊当たりの枚数と出ますので、全体の枚数を設定します。後は印刷プレビューで確認してから印刷をするだけです。横書きの場合と同様、難しい設定は行うことなく簡単に冊子を作ることができるのです。

中綴じステープラが必要

冊子本制作に欠かすことができないのが、中綴じステープラです。中綴じステープラはその名の通り中綴じをするために作られたステープラで、通常利用されるステープラとは異なります。通常のステープラは本の真ん中まで伸びませんが、中綴じ用のステープラは本の中心部まで届くように設計されています。高額なものから、安価なものまで幅広いラインナップがありますが、業務上よく使うものなら数千円の中綴じステープラを用意した方が良いでしょう。

もしも、簡単な冊子を数回作りたいだけということであれば、通常のステープラを開いて冊子の真ん中を留めて、飛び出た針金の部分は自分で折り曲げるということもできなくはないですが、仕上がりがまちまちになってしまうのと、ある程度の部数になると非常に手間もかかってしまうため、安価な中綴じステープラを購入する方が良いでしょう。中綴じステープラはネットでもたくさん販売されており簡単に入手することができますし、最近では100円ショップでも販売されているようなので気になる方はチェックしてみても良いでしょう。

もちろん、中綴じ冊子をプロの業者に委託して生産することはできますが、当然のことながら費用が掛かってしまいます。それよりも、パソコンとプリンタがあれば簡単な設定でオリジナルの冊子本を作ることが簡単にできるのです。発注する時間や、費用を節約するためにも、冊子本の作り方を覚えておいて損はないでしょう。

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