ビジネスプリンタでトナータイプの機種だと、トナーは使用後、使えなくなれば廃棄します。ただトナーはそのまま燃えないゴミとして捨てることは出来ず、規定の方法で廃棄しないとなりません。トナーの廃棄方法はどのようなものでしょうか?
トナーカートリッジの廃棄方法
不要になったトナーカートリッジを処分するにはいくつかの方法があります。代表的な廃棄方法は、以下の5種類です。
回収ポスト
トナーカートリッジはインクリボンと同じように、全国の家電店などにある回収ポストに捨てることが出来ます。近くの家電量販店にいらなくなったトナーを持っていきましょう。
メーカーの引き取り
純正品のトナーカートリッジに限ってですが、メーカーに引き取りを依頼できます。方法はメーカーによって違い、全国にある回収拠点まで持っていく、またはメーカーに送付するという方法が一般的です。専用の回収箱を取り寄せて、それに入れてメーカーまで送る場合もあります。まずはメーカーのサイトでどのような回収方法か確認してください。
トナー販売業者の引き取り
トナーを販売している販売業者でも、回収を行っています。回収している業者の場合は、サイトに回収方法が記載されています。通常はwebかファックスで回収の申し込みをします。まずは販売業者のサイトを見てみると良いでしょう。
ベルマーク運動で回収
ベルマーク財団でも運動の一環として、トナーカートリッジを回収しています。ベルマーク財団にトナーカートリッジを送付することで回収されます。まずはベルマーク専用回収箱を請求してください。その専用箱が送られてきますので、箱が満杯になったら回収センターに回収依頼をしてください。ベルマークの点数が発行され、点数証明書が送られてきます。
産業廃棄物として廃棄
近くの産業廃棄物業者にトナーカートリッジ回収を依頼する事もできます。ただトナーカートリッジは、トナー粉が残留していることも多く、処理すると粉塵爆発の恐れもあります。そのために業者によっては回収を拒否するところもあります。また産業廃棄物業者に回収を依頼した場合、回収したトナーカートリッジは綺麗に掃除し、使える部品はそのままリサイクルに出されます。
一般ゴミで捨てられない理由
トナーカートリッジは一般ゴミとしては捨てられません。粉塵爆発が起こる危険があるためです。トナーは粉状になっていますが、トナーを使いきってもうこれ以上印刷ができなかったとしても、トナーカートリッジの中には粉が残っています。また同時にトナーに使われているプラスチックも、処理する段階で粉が発生する危険があり、こちらも粉塵爆発の危険が伴います。
このような理由から、トナーカートリッジは専用の業者でないと回収できないとされているのです。トナーの中の粉を綺麗に掃除してから処理するなど、専用の工程が必要なためです。安全性の確保のため、一般ゴミとしてトナーカートリッジを捨てることはできません。家庭や企業でも、使い終わったからといって燃えるゴミとして出すのは絶対に避けましょう。
トナーカートリッジを廃棄して処理したあとは、検品後、使える部品はリサイクルに回されます。その場合もトナーカートリッジ内部は綺麗にしておかないとならず、トナーの粉を処理できる業者でないと回収は出来ないのです。
リサイクルするには
メーカーではトナーカートリッジを回収しリサイクルしています。回収後は分別解体し、分解洗浄、検査、そして加工組み立てして、リサイクルトナーとしてまた活躍します。トナーカートリッジを解体する工程で、素材を分別し、原材料や燃料に出来る部品は再利用して活躍します。メーカーによっては、トナーカートリッジのすべての部品を解体分別し、再度活用する部分、原材料などになる部分などと分けて、すべての部分を再資源化しているようなところもあります。ただしリサイクルに回すなら、純正のトナーカートリッジであるという条件があります。また一部の廃品回収業者では、同じような工程を経て、リサイクルトナーにしているところもありますので、そのような業者に回収を依頼する事もできます。
リサイクルトナーであれば、資源の節約になり、新しくカートリッジ筐体を作る必要がありません。トナーカートリッジは内部に粉のインクが入っており、使えなくなったトナーは粉インクがないだけなので、部品交換等のメンテナンスを行い、トナーを充填すれば再度使えます。材料を無駄にすることがないので、コストの面でも環境への配慮という面でも優秀です。
中にはトナーカートリッジを自分でリサイクルして、トナーを補充するような人もいます。ただ自分で行うと粉トナーが飛び散って汚れたり、トナーカートリッジの部品を壊して使えなくしたりする危険もあり、安全にするならリサイクルに回すのが一番です。
トナーカートリッジは通常のゴミとして捨てることは出来ないとご説明しました。廃棄する場合は専用の業者か、専用の回収ボックスに捨てることになります。またリサイクルとしても出すことができ、その場合も専用のリサイクル業者に送ることになります。リサイクルすれば、またトナーとして活躍してくれます。使用していないトナーカートリッジなら買取業者に売るという選択肢もあります。