トナーが無くなったなら、カートリッジごと新しいものに交換します。自分で交換したことがないという人もいるかもしれませんが、インクやリボンと同じように、手順さえ覚えれば誰でも簡単に交換ができます。ここではその交換方法をご紹介します。
トナー交換は自分でできる?
トナーを交換するときは以下の手順で行います。
- トナーカバーを外す
- プリンタの中のトナーを引き抜く
- 新しいトナーをセットする
- トナーカバーを元に戻す
工具を使ったりドライバーを使ったりすることも必要なく、古いトナーを取り外し、新しいトナーをセットするだけです。トナーは黒の他にも種類がありますので、気をつけるのはセットする色と、セットする方向だけでしょう。ただし色違いのトナーでも形は同じなので、間違えてしまう可能性もあります。適当に交換すると、赤の部分に青をセットしてしまったりと色を間違えることがあるので、気をつけてください。一度色を間違えてセットしてプリンタを使用して印刷すると、本来の色と新しくセットした色が混ざってしまいます。こうなるといくら洗浄しても色は取れませんので、プリンタごと買い換えとなります。色を間違うことだけはないように気をつけましょう。
トナーを交換する時のコツ
トナー交換するときは、インクやリボンを交換するときとは少し違い、コツがいります。
開封は交換する直前にする
トナーを新しい物に交換するときは、交換する直前に開封しましょう。開封する直前に新しいトナーを取り出し、保護袋を開封して取り出します。保護袋はプリンタのメンテナンス時などトナーを外したときに使いますので、捨てずに保管しておきましょう。トナーは開封したまま使わないと寿命が短くなりますので、必ず使う直前に開封して、プリンタにセットしましょう。
ゆっくり平行に引き抜く
使い終わったトナーは、プリンタから取り外すときは、ゆっくりと平行に引き抜きます。急に勢いよく引き抜いたり、乱暴に扱ったり、斜めにしたりするとトナーが漏れることがありますので、必ずゆっくり平行に引き抜きます。またプリンタから取り外した古いトナーも、回収業者に送るなどするまでの間、保管しているときは水平のまま保管しましょう。箱や袋に入れておくと、万が一トナーの中の粉が飛び散っても、汚れる心配はありません。
新しいトナーカートリッジを装着する前に振る
新しいトナーをプリンタにセットする時は、水平に数回振ります。トナーを振ることによって内部を均一にして、色ムラが発生するのを防ぎます。あまり振りすぎると逆にトナーの粉が飛び出してきますので、振る場合は水平に数回行えば十分です。ただしトナーによっては振ってはいけない物もありますので、トナーの説明を見て確認しましょう。
奥までしっかり挿しこむ
新しいトナーをプリンタにセットします。水平にゆっくりと挿入していき、カチッというロック音がするまで押し込みます。しっかり音がするまで差し込まないと、トナーが正常に働かないこともありますので、きちんと最後まで押し込みましょう。トナーをセットしたら、カバーを取り付けてください。カバーを取り付けたら、プリンタによっては自動的に画像調節モードに入り、自動運転をする機種もあります。トナー交換時は、部品部分が高温になっていることもありますので、やけどに注意しましょう。
リサイクルトナーに交換する方法
リサイクルトナーであっても、交換する場合は、新品のトナーを交換する手順と変わりはありません。古いトナーを外して、新しいトナーをセットするだけです。トナーセット時のコツも上記と変わりありません。特に難しく考える必要はなく、新品トナーと同じ手順で交換すれば、使えるようになります。
ただしリサイクルトナーをセットした場合は、使用前には一度試し印刷をした方が良いでしょう。出来れば黒以外のカラーも印刷してみて、すべての色が正しく印刷されるか、ムラやにじみなどは発生していないか確かめましょう。リサイクルトナーを使うときは、試しに印刷して色を確かめた方が無難です。
また機種によっては、トナーをセットして、カチッとロックすると、粉が吹き出る場合もありますので、気をつけましょう。ビジネスプリンタを使う環境ではスーツの方もいるでしょうから、スーツやシャツが汚れないように注意すべきです。出来るだけ汚れても良い服でトナー交換は行った方が無難です。
トナーを交換する場合、純正の新品でもリサイクルトナーでも、交換手順は同じであり、方法も難しくありません。ただトナーの中身は粉状なので、交換する新しいトナーも、交換した古いトナーも、粉が飛び散らないように注意しましょう。万が一粉が飛び散って衣服などについてしまうと、洗濯しても汚れが落ちにくいケースが多いです。粉が飛び散るのが心配なら、汚れても良いような服と手袋を着用してトナー交換をすると良いでしょう。