コピー機やプリンターのコストを下げる上では不可欠なほど注目されているリサイクルトナーですが、価格が純正品に比べて安い反面、純正品でないために何かのトラブルに合いやすくなるのではという懸念を抱いている方も少なくありません。しかし、多くの場合、リサイクルトナーを製造しているメーカーではあらゆるトラブルにも対応できるように保証期間を設けています。そこでリサイクルトナーの保証と故障の可能性についてご紹介します。
リサイクルトナーの保証の有無
リサイクルトナーはほとんどの場合、保証がついています。しかも、純正のメーカー品に比べても保証期間や保証内容が手厚いことすらあります。例えば、保証期間も10年という長期にわたる場合や、万が一不具合が生じても、先に新品の代替品を送ることで故障の検査期間中にコピー機の使用に支障をきたすことがないような保証がつく場合があります。
さらに、販売業者によっては、リサイクルトナーが原因でコピー機本体にも故障となるようなダメージを与えた場合に、そのコピー機の修理代も保証しているところもあります。このように、リサイクルトナーを使用するとはいえ万が一の備えはしっかりとされていますし、長い期間利用しようと思っているのなら、保証内容の充実したリサイクルトナーを製造している業者を探すのも良いかもしれません。こうした保証内容の充実によって、万が一のトラブルの時にもしっかりとしたバックアップを持つことができるのです。
リサイクルトナーの故障の可能性
実際、リサイクルトナーは壊れやすいのでしょうか。故障の可能性としては2~3%といわれています。これは決して高い数字とは言えないでしょう。それどころか純正品ですら故障の可能性が1~2%であることを考えると、故障の確率は純正品とほぼ変わらないと考えてよいでしょう。別の言い方をすると、万が一コピー機が故障することがあるとしたら、それはリサイクルトナーが原因である可能性も限りなく低いということです。そうであればコピー機本体の故障のことを心配して純正品の高額なトナーを使い続ける必要性も低くなるかもしれません。
リサイクルトナーを使用した場合のメーカー保証
純正品を使用している中でコピー機に不具合が生じた場合は、メーカー保証が適用されるものの、もしもリサイクルトナーを使ってのコピー機の故障が見られた場合にはメーカー保証が効かなくなるということもあります。そうなると、どこに修理を依頼したらいいのかわからず困ってしまうのではと心配かもしれませんが、純正のメーカー保証を受けることができない場合には、リサイクルトナーの製造業者が保障内容をカバーするというケースもあります。こうした保証内容の充実した業者を選んでリサイクルトナーの導入を考えるなら、万が一コピー機が故障して純正のメーカー保証が受けられないとしても、特に問題なくリサイクルトナーへと移行できるでしょう。
想定される不具合
では、リサイクルトナーが引き起こすトラブルとしてどのようなものが考えられるのでしょうか。故障する可能性すらほとんどないものの、たまに見られる不具合としては印字がかすれてしまったり、色ムラなどが起こってしまったりすることが考えられます。こうしたトラブルは、社内用の印刷物であれば特に問題はないかもしれませんが、もしも社外の取引先などに提出する用紙の印刷である場合には使えなくなってしまう可能性もあります。
しかし、万が一そうした症状があらわれてしまった場合、別のトナーをすぐに手配してくれるような保証も存在します。不具合が出た場合には、何が原因で不具合が出てしまったのかを解明するのは大切ですが、目の前の業務を変わらずにこなすことも必要です。ですから、不良が生じた時の対応の早い業者や、コピー機の仕組みや構造をよく理解したスタッフが大勢いるような業者を選ぶとよいかもしれません。
もちろん、印刷面での不具合はすべてが、リサイクルトナーが悪いというわけではなく、ドラムユニットのほかの消耗品が摩耗していることも考えられます。しかし、実際にどこに原因があるのかを探るには専門的な知識と経験が必要となります。リサイクルトナーを使用していて印字に難が発生してしまった場合には、自分でいろいろと分解したりせず、初めから専門知識を有する業者へとみてもらったほうがよいかもしれません。自分で分解してしまうと中身が非常にデリケートな部品が多いため傷がついて修理が必要な部分を増やしてしまいかねません。
コピー機やプリンタのコストの節約は企業にとっては一つの重要な課題となるでしょう。コピー機やプリンタのコストの削減に成功すれば、業務上での他の部分にお金がかけられますし、使い方にもそれほど神経質にならずに用いることができます。リサイクルトナーの導入によってコピー機やプリンタをより気兼ねなく使えるようになるかもしれません