レーザープリンタや複合機のパーツには消耗品が存在します。そのため、消耗品が限界に達したら交換をする必要があるのです。それらの代表的な消耗品は感光体ユニットでしょう。しかし、一般の方にとっては、感光体ユニットをどのような方法で交換するのか、どのようなタイミングで交換したら良いのか分かりにくいかもしれません。ビジネスシーンにおいてレーザープリンタや複合機は欠かせないものですので、ぜひ知っておきましょう。
感光体ユニット(ドラム)とは
感光体ユニットはドラムとも呼ばれていますが、これはレーザープリンタにおいてどういった役割を果たしているのでしょうか。感光体ユニットとは筒型になっており、こちらに静電気を帯電させます。この帯電させた感光体ユニットに印刷する文字をレーザービームで照射するのです。
照射された部分は電圧が低下しており、こちらに帯電させたトナーを近づけると文字の形に合わせてトナーが付着します。そのトナーが付着した感光体ユニットを用紙に密着させると用紙にトナーが移動するのです。そして、トナーの付着した用紙に熱や圧力を加えることでトナーを定着させます。
感光体ユニットの交換が必要な理由
感光体ユニットとはレーザープリンタの印刷において欠かせないパーツですが、繰り返し使用することで少しずつすり減ったり傷がついたりしていきます。そうした感光体ユニットで印刷を続けると印刷の仕上がりが悪くなってしまうのです。
印刷の仕上がりが悪くなったらヘッドクリーニングをすることである程度、改善されますが、それもいつまでも出来るわけではありません。ヘッドクリーニングで改善されない場合は感光体ユニットを交換する必要があります。
メーカーや機種によってはトナーカートリッジと感光体ユニットが一体型になっている場合もあるため、トナー交換の際に、それと意識しないまま感光体ユニットを交換している場合もあるかもしれません。使用しているプリンタの仕様を確認してみてください。
感光体ユニットの交換方法
レーザープリンタの感光体ユニットは消耗品ですので、感光体ユニットの交換が近づくと本体に交換を知らせる表示が出ます。そういった場合は交換をしなければなりませんが、レーザープリンタは用紙にトナーを定着させるために熱を加えます。そのため、使用した直後は本体内部が熱くなっているので、10分ほど待ってから交換をしましょう。
交換方法は機種やメーカーによって異なりますが、一般的にはカバーを開けて古い感光体ユニットを取り出します。ロックレバーで固定されているので、解除してから取り出しましょう。
なお、感光体ユニットを取り出す際に、プリンタ本体内部に手を入れてはいけません。レーザープリンタは静電気を使用しているため、手に帯びた静電気で本体が故障することもあるためです。
また、開封したばかりの新しい感光体ユニットは、なるべく日光や室内光を当てないようにしてください。長時間、光を当ててしまうと感光体ユニットが劣化してしまいます。そして、感光体ユニットには持つ部分が決まっているため、それ以外の場所に触れてはいけません。感光ユニット内部に指紋がついてしまうのです。
感光体ユニットの入手方法
レーザープリンタの感光体ユニットには寿命があるため、プリンタ本体に交換の表示が出たら交換をする必要があります。それでは、新しい感光体ユニットはどこで手に入れたら良いのでしょうか。
新しい感光体ユニットは家電量販店で手に入れることも可能ですが、どの店舗でもラインナップが充実しているわけではありません。そのため、使用しているプリンタに対応した感光体ユニットが手に入らないこともあるのです。
そういった場合はネットショップの利用がおすすめです。ネットショップであれば各種メーカーや機種に応じたラインナップの在庫が充実しているため、使用している機種に対応した感光体ユニットが手に入るでしょう。
また、感光体ユニットには、新品のメーカー純正品だけでなく、純正品筐体や一部の純正パーツを再利用したリサイクル品や、純正品と同じ工場で製造されているものの純正ラベル貼付のない汎用品などの種類があります。あまりにも低価格な汎用品やリサイクル品には、模造品など粗悪なものも含まれるため、メーカー純正品や純正パーツを使用した汎用品やリサイクル品を選ぶと安心です。
感光体ユニットの交換費用
感光体ユニットの価格はメーカー、機種によって大きく異なります。数千円と比較的手ごろなものもあれば15万円以上の価格設定がなされている場合もあります。ただし、一般的には2万~5万程度のものが多いといえるでしょう。
使用しているプリンタに適合した感光体ユニットを購入するしかないので、選択肢はあまり多くないように思えますが、交換費用を安く抑えたい方はリサイクル品を選ぶのもよいでしょう。純正品の約半額などで手に入れることができます。
レーザープリンタや複合機の消耗品である感光体ユニット。交換用の感光体ユニットはメーカーや機種によって異なりますが、ネットショップであれば手軽に手に入れることが出来ます。そして、感光体ユニットの交換をする際には、いくつかの注意点があるので、交換時期の表示が出たら上記を参考に交換をしましょう